イトウショウのなんじゃもんじゃ

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音楽

ぼくの夏休み〜ELLEGARDEN復活ライブ編〜

5月10日の発表から、実際にこの肉眼で目の当たりにしてから2週間が経つ今日に至るまで、全く実感が湧かない。

ELLEGARDENの復活である。

 

高校1年の夏休みに行った東京でイキって原宿の竹下通りにあるアパレルショップで買い物をしていた時に店内で流れていた「Missing」を耳にして以来、多くの同世代のバンドマンと何の違いもなく、僕はELLEGARDENというバンドの虜になった。(むろん帰りの電車で僕が手にしていたのはお目当のシャツではなく当時の新譜「Riot on the grill」だったことは言うまでもない)

折しもライブハウス(と言ってもZeppなどと行ったデカ箱)やフェスに足を運ぶようになっていた僕は、エルレがツアーを発表する度に果敢にチケット争奪戦に飛び込むも、高校生という物理的な制約と当時から熾烈だった競争率に弾かれて、結局その権利を手にすることができたのは2006年9月豊田スタジアムにて行われた野外フェス「Treasure 05x」だけだった。

大学生になり名古屋から上京して、これでちょっとはライブに行ける回数も増えるな〜と胸を膨らませていた矢先に、活動休止の発表。

最後の悪あがき、と言わんばかりに最後の新木場Studio Coastは当時の彼女と音漏れだけでも聴きに行ったっけ。

 

 

あれから10年、まさか復活する日が来るとは、そしてその瞬間をこの目で確かめる機会が自分自身に巡ってくるとは。

6月1日、チケットの当落が発表された日、昼過ぎに目が覚めた僕は「そう言えば今日当落の発表だっけ」と眠たい目をこすりながら慣れないプレイガイドのログイン画面から飛び込んできた文字の意味を瞬時に飲み込めなかったが、次の瞬間SNSで事の大きさを知ることとなる。

こればっかりは本当に運だと思うんだけど、結果的に一次先行の段階で80万人(?)以上の応募があったらしく、こんな高い倍率から純粋に運だけで何かを掴み取ることなんて後にも先にもないよなぁって考えたら、人生最大の幸運が自分に巡ってきたのだと震えた。

 

そして8月15日、いよいよ夢にまで見たライブ当日を迎えた。

僕と同じく、強運でチケットを引き当てたバンドマンたちとまずは駅前の居酒屋にて前飲み。

昼過ぎくらいに会場最寄りの海浜幕張駅に着いた時には、物販の列だとか同行者探しだとかで駅前は人がどった返してて駅前はすでに異様な雰囲気。

ハッピーアワーでチューハイが99円で出てきてしまったこともあって、ほろ酔いを超えたあたりで僕らもいよいよZOZOマリンスタジアムに移動した。

 

到着は少し遅れたけど、ゲストバンドのONE OK ROCKのライブにしっかりブチ抜かれて一瞬で酔いは覚めて、あれよあれよと言う間にエレルの出番がやってきた。

ワンオク終わってからエルレのSEが鳴るまでがこれまたあっという間で、転換終わって照明が落ちた瞬間はまだ準備ができていない心を奇襲攻撃されたのは僕だけじゃないはずだ。

そしてメンバー4人が登場して1秒の無駄もなく「Nothing I can do as well〜」と細美さんが歌い出してから約2時間、僕の人生の時間軸は完全に12年前の9月にセットされた。

 

ELLEGARDENだ、Supernovaだ。

 

エルレがステージに立つことも、その1曲目がSupernovaであることも昨日まで分かりきっていたことなのに、いざその本物が目の前で、生で演奏している、それだけで興奮なのだ。

そしてそれは12年前トレジャーで初めてELLEGARDENを見た時の興奮と全く同じだった。

細美さん、ウブさん、高橋さん、雄一さんも、この10年間エルレとは全く違う音楽をやってきたはずなのに、(良い意味で)それを感じさせないくらい、あの時と何も変わらないELLEGARDENが目の前で広がっていた。

カッコよすぎる。自分が信じてた音楽は間違ってなかった。

 

終わってみればセットリストもさほど奇を衒ったものではないというか、「そりゃ復活ライブだからね」と言わんばかりの王道ナンバーだけで構成されたものだったけど、もうどの曲が始まっても会場は湧くし、みんな号泣してたね。

繰り返しになるけど、エルレがステージに立ってエルレの曲をやっている、それ以上でもそれ以下でもないただその事実に3万人(+音漏れ勢)が狂喜乱舞した夜だった。

今回の復活が、このツアー3本限りのものなのか、今後も継続的に活動するのかは今のところアナウンスもないし、具体的にライブ中に言及されることもなかったけど、心なしか僕はこの日があっただけでお腹いっぱいになった気がする。

そりゃ新しい作品が発表されたり、ツアーやフェスでまたライブが見れたらいいなって思うけど、エルレが復活したという実感が沸かないうちに何となくまた10年が経って、その時にこの日のことを思い出しながらまたエルレのライブで目を潤ませることができたらロマンチックだなと思う。(でもその時にまたチケットが当たるとは限らないよね)

 

何にせよ、自分に好きなものがあって、その好きという感情を爆発させる瞬間って最高に気持ちが良いんだなって、今このブログを書いていても思う。(感情爆発しながら書いてます)

いつもは出演者だったり、関係者という立場でライブの現場に行くことが多かったけど、やっぱりお客さんとして、楽しむ側としてもっとライブに行きたい、行くべきだと感じさせられる大事な機会だった。

 

30歳になる前に、密かに20代のうちの(これは自分の努力値よりもかなり他力、運要素強いけど)目標だったELLEGARDENのライブを観ること、叶えられて本当に良かった。

大事に、大事にしたい思い出ができた。

最高の夏だ。

ELLEGARDEN、復活してくれてありがとうございました。

 

今日はここまで。

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