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東北でのこと

先週末はTHE STRIKE HOMEのツアーで仙台、秋田でした。

新体制になって行くのは初めてだから、実に2年ぶりの東北。

なかなか行けない土地ってのもあって、やっぱり今回もかなり濃い遠征になった。いや、濃すぎるよもう。

 

まずは初日、仙台。

雪を気にしつつ前日の深夜に出発、どちらかというと僕らの進路を妨げたのは豪雨だったけども。

長野県の途中でナビに謎の下道に降ろされて泣きそうになりながらもなんとか午前中には無事、到着。

リハ前に、いつもお世話になっている東北のイベンターすぐるさんが始めたカフェにインした。

実はここ、cafe kubeluでは去年リリースしたフリーシングル「パートカラー」を取り扱ってもらっている東北では唯一のお店でもあるのだ。

実際に立ち寄ったのは初めてだったけど、仲間のバンドのCDやポスターで溢れてて親近感が湧いた。

ライブハウスBird Landからも歩いてすぐなので、近くに寄った方はぜひ。

 

そしてこの日の僕らの会場もBird Land。なんだかんだ仙台でライブする時はここが多いなぁ。

2018.03.09 仙台Bird Land

1.Break Me Down
2.Clover
3.新曲
4.No Way
5.パートカラー
6.Hello

 

シコシコと2月に作ってた新曲を初披露でした。

新曲を初めてライブでやる時ってどこか探り探りな部分があったり、保守的になってしまうところがあったけど、この曲はライブでもすでにガチッとハマってる感じがして、これから僕らのライブの可能性をどこまでも広げてくれそうな期待が持てた。

これからガンガンやっちゃおーっと。

 

打ち上げは再びcafe kubeluにて。

そして2次会はストライクホームとボーリング。

翌日もお互いライブだっていうこと忘れるくらい遊び切った。

 

精も根も尽き果てた明け方にストライクホーム号で僕は移動、翌日は秋田だった。(意外と仙台から距離あるのね)

そして実は、僕がのうのうとこのストライクホーム号に揺られている間にウチの機材車はとんでもない事態に直面していた。

もともと前日の仙台に向かう道すがら何やら怪しげな感じはしていて、この日の秋田の入り前に車を点検に出そうと予定していたのだったが、もはやその点検に出す前に車が走り出せなくなったのである。

慌ててロードサービスを呼んで、最寄りのディーラー(修理工場)までレッカーしてもらうことに。(このタイミングで僕は合流)

リハまでの時間も迫っていたので、一旦その場で車から最小限の機材を降ろし、ストライクホーム号でなんとか会場まで移動。

リハが終わってからもひたすら修理工場との電話でやりとりが続いて(この辺はムッチーがよく頑張った)、

正直機材車がどうなるのか、僕らは無事に帰れるのかもわからない状態でライブを迎えた。

 

2018.03.10 秋田LIVE SPOT 2000

1.Lost Melody
2.Clover
3.新曲
4.Break Me Down
5.Hello
6.Here

 

ライブ前の一言は「乗り越えよう」。その一言に尽きた。

乗り越えて、強くなるしかない。

たかが車って思うかもしれないけど、いろんなバンドの事情がある中このタイミングでの出費、そして秋田という物理的な距離もそうさせたのか、この事態は想像以上に僕らに重くのしかかった。

ストライクホームのおかげでなんとかライブができたのは不幸中の幸いだけど、この日に限らず人の力を借りてまで、いや人に迷惑をこんなにかけてまで僕はバンドを続けるべきなのだろうか、僕にバンドをやる資格なんてあるのだろうか、とさえ考えていたら、正直目の前が真っ暗になった。

そして工場の営業時間の関係もあって、本番終わってすぐ車に機材を戻しに行ったわけだけど、その時告げられたのは修理に数十万と数日以上かかるということ。

そして、この時にはすでに僕らの中でほとんど話し合いが行われていたことではあったが、いよいよ廃車を決断した。

 

会場に戻ると、他のバンドがMCでこの出来事をイジってくれたり、店長(兼PA)さんはライブそっちのけで(プロです)僕らのことをずっと気にかけてくれたり、複雑だけどこの日があったおかげでどこか心が救われた部分もあった。

心が弱ってる時にしか人の温かさに気づけないなんて都合の良すぎる生き物だなとは思うけど、そうでしかできないならせめてその時くらいはその感情を精一杯嚙みしめようと思った。

 

結局その日のうちには帰ることはできなかったけど、翌日にはなんとかレンタカーを手配して、2年間お世話になった機材車を後に、無事名古屋に帰ることができた。(乗り捨てのレンタカーってこんなに高いのね。涙)

秋田で機材車が走れなくなったこと、

ストライクホームが僕らに移動手段を貸してくれたこと、

出演者、ライブハウススタッフが僕らのことをずっと気にかけてくれたこと、

打ち上げ終わりの真夜中の秋田駅で寝床を探すために2時間みんなで歩き回ったこと、

Twitterでみんながこの出来事を拡散してくれたこと、

帰りの車中でトオルがおもむろに流したレミオロメンの「もっと遠くへ」で涙が止まらなかったこと、

 

全部忘れない。

全部胸に刻んで、明日からも生きていこうと思った。

 

ただ現実問題、しばらく機材車はないので基本に立ち返って最小限の機材で電車で移動してライブしに行こうと思う。

まだまだこんなところでくたばりたくないから。

こういう時の僕たちって強いから、明日の名古屋もクソ良いライブするよ。

 

今日はここまで。

 

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