67日
SNSで検索することを自分以外のことだとしても「エゴサ」と呼んでしまう人が多すぎるこんな世の中にそろそろ物申したいけどそんな勇気がなくて誰にも聞こえないように吠えててる小心者改め、イトウショウです。
アンタがやっているのは「エゴサ」ではなく「サ」だ。ポイズン。
さて、先日終えたかなり久々のライブが、実に67日ぶりだったとのこと。
先日ちょうどバンドを始めて15年(SILBERSTYLEの活動歴 = 自分のバンド歴)が経ったみたいだけど、
https://twitter.com/silberstyle/status/1144085870938476544?s=20
解散やメンバーの脱退の時を除いて、これだけライブの期間が空いたのは初めてのことだったし、そりゃこの日を迎えるまでに、そして実際にこの日を迎えて思うところはたくさんあった。
まず、久々のライブがツーマンライブということに正直とても怯えていた。
なんてったって久々のライブだっていうのに持ち時間がいつもより長いからね。
ライブがなかった間(ヒマすぎてレコーディングが謎に始まったりもしたけど)、メンバーが4人揃ったのはたった2度だけだ。
ライブ当日に機材を忘れる、出番5分前までセトリが決まらない、お客さんが誰も来ない、なんて悪い夢もたくさん見た。
やっと全員揃ってスタジオで音を鳴らしたのも前日のことだったから、不安症なワタシはぶっちゃけ頻繁にライブしてる時より一人で個人練とか入ってたのはここだけの話。
大げさかもしれないけど、たった2ヶ月ライブをしないということが想像以上に自分にとって大きなことだった。
それでもステージ立って1発目のEコードを鳴らしたら、全部ぶっ飛んだ。そこから最後の1音まであっちゅう間のことでした。
https://twitter.com/silberstyle/status/1149246864824258560?s=20
そりゃ2マンなんだからフロアにいる人の大半はウチらのお客さんのはずなんだけども、それ以上のホーム感を感じたのはAOBAのお客さんも僕らのこと楽しみにしててくれたってことで良いのかな。笑
トップバッターなのにアンコールまでやらせていただいて、これ以上になく充実した45分だった。
ちょうど10年前の夏、一度解散したこのバンドをもう一度やることになって、当時は僕が東京に住む大学生で、他のメンバーは全員社会人だったこともあってかなり制約のある中での活動だったから、言うまでもなくバンドをやっているひとときというものは紛れもなく「特別」であり「非日常」的な時間だった。
ところが次第に気持ちが熱を帯びるようになり、頂いた夢や野心に向かうために全員で脱サラして、自ら望んでバンドを「日常」にしようとしたのがちょうど5年前のこと。
今思うと、一念発起したからといってバンドを「日常」的なものとして捉えるかどうかは感覚的な問題であると思うし、仮に「日常」になったとしてもそれ自体がダメなことではないと思うんだけども、少なくとも僕は「日常」になったバンド生活との向き合い方が分からなくて、結果的にバンドの歯車を狂わせてしまったんだと今だからこそ分かる。
今年に入って、自分を含め30歳という節目を迎えるメンバーの人生を考えるとある意味必然的に、バンドの今後について話し合うようになって、その結果今の活動ペースに落ち着くことになった。
ライブの頻度はもちろん、メンバーと会う機会や過ごす時間もここ数年と比べれば明らかに減ったけど、そのおかげで僕の中で「日常」になっていたものが、確実にあの頃のような「特別」なものに戻ったような感覚を、この日67日ぶりのライブを終えて感じた。
実際また2週間後に次のライブもあるし、現状9月までライブスケジュールはコンスタントに決まってはいるけども、またどこかで数ヶ月以上ライブをしない期間があるかもしれないし、今以上の頻度でまたライブをする時が来るのかもしれない。それは僕らにも分からないし、分からないくらい先までこのバンドは続くんだろうなって思う。(AOBA金魚さんがMCで「シルバースタイルって年寄りになって初めてバンド名が追いつくから」って言われちゃったから、まだまだこれからが本編なのかもしれない)
ただ少なくとも、今は僕の中でバンドが「特別」なものであることが幸せだし、そう感じることができたのは間違いなくこの67日という時間と、67日ぶりのライブがAOBAとのツーマンだったことに尽きる。
引っ張り出してくれたAOBAと、放っておかないでくれたみんなに感謝。
今日はここまで。
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