12月12日
ゾロ目だからというわけではない、毎年この日が来ると想起される記憶がある。
そう、高校1年生の時のこの12月12日に、僕は人生で初めてライブハウスのステージに立ったのである。
まぁこの日に限らず、大人になってからというものある日のことを振り返っては「あれから○○年経ったのか」と時間の経過に敏感だ。
今回の場合でいうと、あれから12年の歳月が経ったらしい。
あの日生まれた赤ん坊は今日で12歳の誕生日を迎えるのだ、と言ってしまえば随分高尚な時間のような気がするし、そんな具合に誇らしげに語れるならまだいい。
でもどちらかというと「もう12年経ってしまったのか」というため息が伴うような無常感が先行しているのが正直なところだ。
この12年で何を得て、何を残せたのだろうか。
そしてこれからの12年で何を得て、何を残せたのだろうか。
同じ年月をもう一度サイクルしたら僕は40歳になる。
しかもここからの時間はこれまでのそれより何倍も早いと言うのだからきっとそれは遠い未来じゃない。
大人になるにつれて、この時間がいつまでも続くのだろうか、とふと不安に駆られる瞬間が増えた。
そんなことを考えていたら今過ごしている1分1秒が、いつもより小さく見えて、大きく感じる。
12年後の自分に誇れる今より、12年前の自分に胸を張れる今がいい。常にそうでありたい。
過去に固執しすぎだろうか。
でも、今を生きるってそういうことのような気がする。
2017年12月12日、今年も僕はバンドマンだ。
今日はここまで。
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